この記事では「WordPress(ワードプレス)」というシステムを使って、WEBサイト(ホームページ・ブログ)を作る方法・手順を解説します。
WordPressは世界中で使われていますが、無料で利用できます。
ただしWEBサイト(ホームページ・ブログ)を公開するためには、次の3つを契約・購入する必要があります。
- インターネット上に公開するための箱となる「レンタルサーバー」
- ホームページアドレスとなり住所の役割をする「ドメイン」
- 見た目や機能を整えるための「テンプレート(テーマ)」
とはいえ、これら3つを合わせても年間で2〜3万円程度あれば十分なので、ビジネス用途だということを考えるとかなり安い投資になると思います。
WEBサイトを作成するのは、WEBサイト制作会社・個人のWEBデザイナーにお願いするという方法もあります。
しかし数十万円の費用がかかることを考えると、スモールビジネスの場合は運用スキルを身につけながら自分で作ることをおすすめします。
【参考】スモールビジネス事業者がWEBサイトを自分で作るべき理由とは?
WordPressを使って作る理由は次の通りです。
- 利用者が多いので情報(トラブル対応・カスタマイズ)が豊富
- 用途に合わせて多彩なテンプレート(テーマ)がある
- 必要な機能を用途に合わせて追加可能(プラグインが豊富)

情報が多いので自分で運用する際にわからないことがあっても、対応がしやすいことがメリットです。
テンプレート(テーマ)も豊富なので、事業用途にあったWEBサイトが作りやすいですよ。
それでは作り方を詳しくみていきましょう。
WordPressでWEBサイト(ホームページ・ブログ)を作る流れ

インターネット上に公開するための箱となる「レンタルサーバー」を契約します。当サイトでも利用中で、安くて安定感のあるエックスサーバーを使った方法をご紹介します。
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ホームページアドレスとなり、住所の役割をする「ドメイン」を購入します。僕も使っているお名前.comを利用した方法をご紹介します。
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ドメインを入力するとレンタルサーバーにあるWEBサイトが表示されるように設定します。
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無料で使えるWEBサイト・ブログ構築システム「WordPress」をインストールします。
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エックスサーバーの管理画面で、ホームページアドレスを統一するための設定をします。
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自分の事業・WEBサイトの用途にあったテーマ(テンプレート)を準備します。おすすめのテーマ(テンプレート)も紹介します。
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準備したテーマ(テンプレート)をインストールして、WordPressの設定は完了です。
詳細を読む >>>レンタルサーバーを契約する
まずはエックスサーバーを契約します。
【公式サイトへ】エックスサーバー
上記リンクをクリックするとエックスサーバーの公式ページが開くので、下記の手順にしたがって契約をしましょう。

まずエックスサーバーWEBサイトのトップページから、「お申し込みボタン」にマウスのカーソルをおきます。

「お申し込みフォーム」をクリックします。

新規お申し込みボタンを押しましょう。

お申し込みフォームが開くので、必要事項を入力して申し込みをしましょう。
プランは一番安い「X10プラン」で十分快適です。(必要なら後で上位プランへの変更は可能です。)
※ログイン情報などが記載されたメールが届くので、大切に保管しましょう。

エックスサーバーには10日間の無料期間がありますが、無料期間が過ぎるとデータが消えてしまいます。
インフォパネルにログインして早めに料金の支払いをしておきましょう。
申し込み時に送付されたメールにIDとパスワードが記載されています。

インフォパネルの「決済関連」メニューの中に「料金のお支払い」があります。ここをクリックして手続きをしましょう。
以上でエックスサーバーの契約は終了です。
【公式サイトへ】エックスサーバー
ドメインを購入する
次にドメインを取得します。
【公式サイトへ】お名前.com
上記のリンクをクリックするとお名前.comのWEBサイトが開きますので、次の手順に従って手続きをしましょう。

まずはドメインを選びます。目立つところに上記のような検索画面があると思うので、自分が使いたいドメインを入力して検索画面を押してください。
半角英数字とハイフンの組み合わせを使いましょう。

空白になっているのが取得可能なドメインです。まず①取得したドメインにチェックを入れて、②お申し込みへ進むボタンを押しましょう。
ドメインは、特にこだわりがなければ「.com」や「.jp」が一般的によく使われているので、選択すると良いでしょう。当サイトも「nodesignnolife.com」と「.com」を利用しています。

まず①契約期間を決めます。1年登録を選んで、期間がきたら更新したら良いでしょう。
②whois情報公開代行メール転送オプションにチェックを入れておきましょう。ドメイン保持者はネット上に公開されるのですが、ここにチェックを入れることで個人名を隠すことができます。(お名前ドットコムが代行してくれます。)
③初めてご利用の方にチェックを入れ、メールアドレスとパスワードを入れて、次へボタンを押します。

支払い画面を選択して、クレジットカードなどの情報を入力したら「申込む」ボタンを押しましょう。
登録したメールアドレスに本人確認メールが届くので、記載されているURL(ホームページアドレス)をクリックして本人認証をしましょう。
以上でドメインの取得は終了です。
【公式サイトへ】お名前.com
レンタルサーバーにドメインの設定をする
レンタルサーバーとドメインの契約が終わったら、取得したドメイン(ホームページアドレス)とレンタルサーバーを紐付けます。
この設定をすることで、インターネット上にWEBサイト(ホームページ・ブログ)を公開することができます。
手順通りにやれば難しくないので、早速進めていきましょう。

下記のリンクをクリックするとサーバーパネルのログイン画面が開きます。
サーバー契約時の情報をもとに、IDとパスワードを入力してログインしましょう。

ログイン後の画面の中に「ドメイン設定」という表示があるので、クリックします。

タブ「ドメイン設定追加」をクリックして、取得したドメインを入力後に「ドメインの追加(確認)ボタン」を押します。
確認画面が表示されるので、「ドメインの追加(確定)ボタン」を押します。
以上でエックスサーバー側の作業は終了です。

次に、お名前.comの「ドメインnavi」にログインします。
下記のリンクをクリックするとログイン画面が表示されるので、ドメイン取得時に受信したメール内にある情報を入力してログインしてください。

ドメイン一覧タブの中の「ドメイン一覧」を探して、ネームサーバーの変更をクリックします。

①「他のネームサーバーを利用タブ」をクリックして、②必要な情報を入力します。
ここではエックスサーバーを利用しているので、上記画面のようにns1.xserver.jp
〜ns5.xserver.jp
を上から順番に入力しましょう。
その後「確認画面へ進むボタン」を押すと確認画面が出るので、「設定するボタン」を押します。
しばらく待つと設定完了画面が出ますので、これで設定終了です。
※設定がインターネット上で反映されるまで時間がかかる(最大72時間程度)ので知っておいてください。(実際はそこまで掛からないことがほとんどです。)
以上でサーバーの設定は終了です。
WordPressをインストール・設定する
これまでの作業でWEBサイト(ホームページ・ブログ)をインターネットに公開する準備が整いました。
次にWEBサイト・ブログの構築システムである「WordPress」をインストールしましょう。
この作業は「エックスサーバー」の標準の機能「簡単インストール」を使えば簡単に完了します。

まずはエックスサーバーの「サーバーパネル」にログインします。
以下のリンクをクリックするとログイン画面が開くので、必要な情報を入力してログインしましょう。

まずはWEBサイトをSSL化しておきます。
SSL化とは暗号化通信のことであり、現在では設定しておくことが一般的になっています。
意味が分からなくても、後から設定するのは手間がかかるので、はじめに設定しておく方が良いでしょう。
方法はエックスサーバーの公式マニュアルを参考にしてください。

簡単インストールを実行します。
手順はエックスサーバーの公式マニュアルを参考にしましょう。下記のリンクから公式マニュアルを参照できます。
※インストール時に設定するWordPressのID(ユーザー名)とパスワードを忘れずにメモしておきましょう。またインストール後に表示される「ログインURL」はブックマークしておくと良いでしょう。

インストールが終了したらWordPressにログインしてみましょう。
ブックマークしておいた「ログインURL」にアクセスして、メモしておいたID(ユーザー名)とパスワードを入力して「ログイン」を押します。

WordPressにログインするとダッシュボードが開きます。
左側のメニューの中に「設定」があるので、開きましょう。

WordPressアドレス(URL)とサイトアドレス(URL)が「http://〜」になっているのを、「https://〜」に変更しておきましょう。
これで設定していたSSL設定が反映されるようになります。

ダッシュボードの左側にあるメニューに「設定」→「パーマリンク設定」を開き、「投稿名」にチェックを入れておきます。
この設定は色々な設定が可能なのですが、初心者でよく分からない場合は「投稿名」にしておくのが無難です。(当サイトも「投稿名」にしています。)
サーバーに必要な設定をする(URLをhttpsに統一する)
上記の設定でWordPressの設定を「https」にしたのですが、最後に「http」でWEBサイトにアクセスしても「https」のWEBサイトが表示されるように設定しておきます。

サーバーパネルの中から上記画像で赤く囲った部分「.htaccess編集」をクリックします。

「.htaccess編集タブ」をクリックしたら表示される画面の、上記赤枠部分に下記のコードを書き足します。
右下に表示される「.htaccessを編集する(確認)」ボタンを押し、確認後に「.htaccessを編集する(確定)」ボタンを押します。
以上で設定の完了です。
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTPS} !=on [NC]
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
</IfModule>
上記のコードを書き足すことになるのですが、この書き換えを間違うとWEBサイトが表示されないなどのトラブルが発生する可能性があります。
事前にもとのコードをメモ帳などにコピーしておくことでトラブルの際に復旧できるので、しっかりと事前にバックアップしておきましょう。
テーマ(テンプレート)を決定する
さて、ここまでWEBサイトが公開されている状態になりました。
最後に自分の目的や事業内容にあったテーマ(テンプレート)を使って、デザインや機能を整えましょう。
WordPressには無料・有料合わせて非常に多くのテーマ(テンプレート)が存在しています。
スモールビジネス(個人事業主・フリーランス・中小企業)としてWEBサイト(ホームページ・ブログ)を運営するのあれば、ビジネス用によく考えられていたり、サポートが充実しているテーマ(テンプレート)が安心です。
僕が個人的におすすめしているテーマはおすすめWordPressテーマカタログで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
【参考】おすすめWordPressテーマカタログ
テーマをインストールする
利用するテーマ(テンプレート)が決定したらWordPressにインストールしましょう。
自分の利用するテーマの公式サイトにあるマニュアルに従うのが一番ですが、参考までに一般的なテーマのインストール方法が解説されたページをご紹介します。
【参考】WordPressテーマをインストールする方法
以上でWordPressを使う準備ができました。あとは目的にあったコンテンツを充実させていきましょう。

当サイトのWEBサイトの作り方の記事では、順を追ってWEBサイトやコンテンツの作り方を解説しているので、ぜひ参考にしてください。